- Date: Sat 01 03 2014
- Category: 映画・DVD SF・ファンタジー
- Community: テーマ "特撮・SF・ファンタジー映画" ジャンル "映画"
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ピーター・ジャクソン『ホビット 思いがけない冒険』
午前中に仕事をひとつ片づけて午後からは休み。といっても生憎の天気なのでおとなしく自宅でDVD鑑賞。ものはピーター・ジャクソン監督の『ホビット 思いがけない冒険』。
言うまでもなくトールキンによるファンタジー小説の傑作『ホビットの冒険』を映画化したもの。続編の『指輪物語』の方が先に『ロード・オブ・ザ・リング』三部作として映画化されてしまったが、本来の順番はこちらが先である。
ちなみに映画版『ホビット』も三部作として公開されるようで、ちょうどいま二作目の『ホビット 竜に奪われた王国』が公開されたばかりである。
原作を読んだ人や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのファンならよくご存じだろうが、まずは軽くストーリーを。
平穏な生活を愛し、ホビット庄でのんびりと暮らすホビット族の青年ビルボ・バギンズ。だが、そんなある日、魔法使いガンダルフとドワーフ族の男たちが押し寄せて宴会を繰り広げる。実はドワーフたちは、これからかつてない困難の旅に出発するところだったのだ。
多くの財宝を手にし、かつてない栄華を誇ったドワーフ族。しかし、邪竜スマウグがその財宝に目をつけ、ドワーフは故郷を奪われて流浪の民となってしまう。ようやく安定した生活を取り戻しつつあるドワーフ族だったが、王の跡取りトーリンは奪われた故郷と財宝を取り戻すべく、ドワーフの仲間や魔法使いガンダルフらと共に旅立ちを決意したのである。
でもドワーフの旅に、なぜ僕が関係あるの? 実はビルボの参加を推薦したのは魔法使いガンダルフ。彼にはホビットを推す強い理由があったのだが、ドワーフたちの理解はなかなか得られない。ぎくしゃくした関係のまま旅はスタートしたのだが……。

『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンがそのまま前日譚を監督しているわけだから、シリーズのファンなら当然買いだし、その期待はまったく裏切られない。SFXによる映像は相変わらず美しく、『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストがそのままの役で出演してくれるのもファンには嬉しいところだろう。原作順で行けば、これが本当の始まりだから、シリーズファンでなくともすんなり入り込めるのも○。
個人的にも十分楽しめたが、ただ原作もある物語だし、新鮮な驚きというものはほとんどないのが玉に瑕か。
また、このシリーズも三部作になるということだが、『ロード・オブ・ザ・リング』に比べると圧倒的に原作のボリュームが少ないわけで、これで本当に三作分持つのかは不安要素である。
ミステリ好きとして気になるのは、何といっても主役ビルボを演じるマーティン・フリーマンだろう。もちろんテレビドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』でワトスン役を演じている役者さんである。
こういっちゃなんだが『SHERLOCK (シャーロック)』において、ホームズとワトスンのあの微妙な人間関係を見事に演じてくれた方である。旅を通じて成長する飄々としたホビットの役柄なんぞ朝飯前に決まっていると思っていたが、予想通りの名演。さすがである。
ちなみに相方ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチだが、なんと公開中のシリーズ二作目『ホビット 竜に奪われた王国』では、邪竜スマウグ役を演じている。もちろん竜はCGだから声の出演ということになるのだが、実は竜のモーションキャプチャーには参加したらしい。つまり一応はカンバーバッチ演じる竜が見られるということになるので、こちらも楽しみである。
言うまでもなくトールキンによるファンタジー小説の傑作『ホビットの冒険』を映画化したもの。続編の『指輪物語』の方が先に『ロード・オブ・ザ・リング』三部作として映画化されてしまったが、本来の順番はこちらが先である。
ちなみに映画版『ホビット』も三部作として公開されるようで、ちょうどいま二作目の『ホビット 竜に奪われた王国』が公開されたばかりである。
原作を読んだ人や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのファンならよくご存じだろうが、まずは軽くストーリーを。
平穏な生活を愛し、ホビット庄でのんびりと暮らすホビット族の青年ビルボ・バギンズ。だが、そんなある日、魔法使いガンダルフとドワーフ族の男たちが押し寄せて宴会を繰り広げる。実はドワーフたちは、これからかつてない困難の旅に出発するところだったのだ。
多くの財宝を手にし、かつてない栄華を誇ったドワーフ族。しかし、邪竜スマウグがその財宝に目をつけ、ドワーフは故郷を奪われて流浪の民となってしまう。ようやく安定した生活を取り戻しつつあるドワーフ族だったが、王の跡取りトーリンは奪われた故郷と財宝を取り戻すべく、ドワーフの仲間や魔法使いガンダルフらと共に旅立ちを決意したのである。
でもドワーフの旅に、なぜ僕が関係あるの? 実はビルボの参加を推薦したのは魔法使いガンダルフ。彼にはホビットを推す強い理由があったのだが、ドワーフたちの理解はなかなか得られない。ぎくしゃくした関係のまま旅はスタートしたのだが……。

『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンがそのまま前日譚を監督しているわけだから、シリーズのファンなら当然買いだし、その期待はまったく裏切られない。SFXによる映像は相変わらず美しく、『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストがそのままの役で出演してくれるのもファンには嬉しいところだろう。原作順で行けば、これが本当の始まりだから、シリーズファンでなくともすんなり入り込めるのも○。
個人的にも十分楽しめたが、ただ原作もある物語だし、新鮮な驚きというものはほとんどないのが玉に瑕か。
また、このシリーズも三部作になるということだが、『ロード・オブ・ザ・リング』に比べると圧倒的に原作のボリュームが少ないわけで、これで本当に三作分持つのかは不安要素である。
ミステリ好きとして気になるのは、何といっても主役ビルボを演じるマーティン・フリーマンだろう。もちろんテレビドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』でワトスン役を演じている役者さんである。
こういっちゃなんだが『SHERLOCK (シャーロック)』において、ホームズとワトスンのあの微妙な人間関係を見事に演じてくれた方である。旅を通じて成長する飄々としたホビットの役柄なんぞ朝飯前に決まっていると思っていたが、予想通りの名演。さすがである。
ちなみに相方ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチだが、なんと公開中のシリーズ二作目『ホビット 竜に奪われた王国』では、邪竜スマウグ役を演じている。もちろん竜はCGだから声の出演ということになるのだが、実は竜のモーションキャプチャーには参加したらしい。つまり一応はカンバーバッチ演じる竜が見られるということになるので、こちらも楽しみである。
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コメントありがとうございます。
>いかんせんマニアックな作りで、ドワーフという名の小さいおっさんばかりが出てくる「ホビット」。
そうなんですよ。『ロード・オブ・ザ・リング』の旅の仲間に比べると、いかんせん華がないといいますか(苦笑)。
でも公開中の二作目では、原作には確か登場しないオーランド・ブルーム演じるエルフ族のレゴラスがけっこう出ずっぱりという話ですし、そのあたりは女子の方々にも見どころなのではないかと。