- Date: Sat 03 05 2014
- Category: 評論・エッセイ 洋泉社
- Community: テーマ "評論集" ジャンル "本・雑誌"
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『映画秘宝EX 金田一耕助映像読本』(洋泉社MOOK)
洋泉社の映画秘宝の別冊(EXとかいろいろあるけれど)はけっこう面白いテーマが多くて、ついつい買ってしまうこともしばしば。文章からデザインに至るまで、本の作りそのものは決して高いレベルとはいえないのだが、ヘンな熱気というかマニアックさはびんびん伝わってきて、そこに惹かれるわけである。
だいたいがSFやホラー、アクション、エロあたりが中心、つまりは徹底したB級路線+男の子向け=オタク路線といってもいいのだが、要はそういうジャンルだからこそ成立しているともいえる。

で、そんな映画秘宝の一冊として、昨年暮れにこんな本が発売された。『映画秘宝EX 金田一耕助映像読本』である。タイトルどおり映画化やテレビ化された金田一耕助の作品についてまとめたガイドブックだ。
上で書いたようなジャンルでは重宝している映画秘宝でも、さすがにミステリ系は正直期待していなかったのだが、いやあ、これはけっこう頑張っている。
単に金田一耕助の映像化作品を紹介するガイドブックではなく、原作との比較、各映像化作品との比較、おそろしく豊富な数のインタビュー等々、ガイドブックには不釣り合いとも思えるほどの濃いエッセイまであって実にけっこう。
ぶっちゃけネット上で簡単に見られる情報も多いのだが、こういったニッチな情報を載せているサイトはほとんどが非公式。管理人の情熱ひとつで維持されているところがあるから、たとえば何らかの都合で管理人がそのままサイトを閉めてしまえばそれっきりなのである。これがネットの怖さ。ゆえにこうして一冊の本にまとまる意義が大きいのである。
デザインが悪いとかけっこうケチをつけてもいるけれど、「映画秘宝」、ぜひこれからもがんばってほしいものだ。
だいたいがSFやホラー、アクション、エロあたりが中心、つまりは徹底したB級路線+男の子向け=オタク路線といってもいいのだが、要はそういうジャンルだからこそ成立しているともいえる。

で、そんな映画秘宝の一冊として、昨年暮れにこんな本が発売された。『映画秘宝EX 金田一耕助映像読本』である。タイトルどおり映画化やテレビ化された金田一耕助の作品についてまとめたガイドブックだ。
上で書いたようなジャンルでは重宝している映画秘宝でも、さすがにミステリ系は正直期待していなかったのだが、いやあ、これはけっこう頑張っている。
単に金田一耕助の映像化作品を紹介するガイドブックではなく、原作との比較、各映像化作品との比較、おそろしく豊富な数のインタビュー等々、ガイドブックには不釣り合いとも思えるほどの濃いエッセイまであって実にけっこう。
ぶっちゃけネット上で簡単に見られる情報も多いのだが、こういったニッチな情報を載せているサイトはほとんどが非公式。管理人の情熱ひとつで維持されているところがあるから、たとえば何らかの都合で管理人がそのままサイトを閉めてしまえばそれっきりなのである。これがネットの怖さ。ゆえにこうして一冊の本にまとまる意義が大きいのである。
デザインが悪いとかけっこうケチをつけてもいるけれど、「映画秘宝」、ぜひこれからもがんばってほしいものだ。
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