- Date: Mon 05 05 2014
- Category: 映画・DVD 刑事コロンボ
- Community: テーマ "刑事コロンボ" ジャンル "映画"
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ジェフリー・ライナー『新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ』
DVDで『新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ』を視聴。監督はジェフリー・ライナー、シリーズ通算六十九作目にして最終作品でもある。
ジャスティン・プライスは念願だった自分のクラブをオープンさせる目前だった。資金難という問題もあったが、友人トニーからの融資も決定、あとはオープンを待つだけであった。そんなときトニーは別れた妻ヴァネッサがプライスとつきあっていることを知り、ヴァネッサに激しくつめよるが、ヴァネッサは弾みでトニーを殺してしまう。
ヴァネッサから連絡を受けたプライスは、トニーが失踪したように偽装するが、今度はパパラッチのリンウッドが二人を脅迫し始めた……。

シリーズ最終作ということで、ある種の感慨はあるのだが、出来そのものはまずまずといったところ。
コロンボの追い詰め方は概ね理にかなっており、説得力をもってはいるが、それに対抗する犯人役がもろいのが残念だ。シリーズ最大の特徴ともいえる犯人とコロンボの対決が、本作ではあまりにもコロンボ有利に進みすぎて、むしろ犯人が気の毒に思えてしまうほどである。
まあ、犯行から何からすべてが行き当たりばったりで、これでコロンボに勝とうというのが無理だわな。ただ、犯人を演じるマシュー・リスは繊細な感じがよく出ていて好演といえる。もう少し見せ場を作ってあげたかったところである。
ミステリドラマという枠を取っ払ってしまうと、やはり興味深いのは最終作としての意味合いである。
作り手にそういう意図があったかどうかはわからないが、もはや老人と言っていいほどのコロンボと犯人役の若者の対比、そして、ここかしこに感じられるシリーズへのオマージュともいえるような演出&設定。ここかしこで最終作の気配が感じられ、そういう観点で見ればより楽しめる一作である。
ジャスティン・プライスは念願だった自分のクラブをオープンさせる目前だった。資金難という問題もあったが、友人トニーからの融資も決定、あとはオープンを待つだけであった。そんなときトニーは別れた妻ヴァネッサがプライスとつきあっていることを知り、ヴァネッサに激しくつめよるが、ヴァネッサは弾みでトニーを殺してしまう。
ヴァネッサから連絡を受けたプライスは、トニーが失踪したように偽装するが、今度はパパラッチのリンウッドが二人を脅迫し始めた……。

シリーズ最終作ということで、ある種の感慨はあるのだが、出来そのものはまずまずといったところ。
コロンボの追い詰め方は概ね理にかなっており、説得力をもってはいるが、それに対抗する犯人役がもろいのが残念だ。シリーズ最大の特徴ともいえる犯人とコロンボの対決が、本作ではあまりにもコロンボ有利に進みすぎて、むしろ犯人が気の毒に思えてしまうほどである。
まあ、犯行から何からすべてが行き当たりばったりで、これでコロンボに勝とうというのが無理だわな。ただ、犯人を演じるマシュー・リスは繊細な感じがよく出ていて好演といえる。もう少し見せ場を作ってあげたかったところである。
ミステリドラマという枠を取っ払ってしまうと、やはり興味深いのは最終作としての意味合いである。
作り手にそういう意図があったかどうかはわからないが、もはや老人と言っていいほどのコロンボと犯人役の若者の対比、そして、ここかしこに感じられるシリーズへのオマージュともいえるような演出&設定。ここかしこで最終作の気配が感じられ、そういう観点で見ればより楽しめる一作である。
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