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 もうすぐハリウッド版『ゴジラ』が公開されるが、前評判や予告を見る限りでは日本版ゴジラ映画の世界観やシステムをかなり踏襲しているようで、なかなか期待できそうだ。とりあえず早く観たいぞ。

 そんなゴジラ熱を少し静めるために、オリジナルの『ゴジラ』に影響を与えたとされているユージーン・ルーリー監督の『原子怪獣現わる』をDVDで鑑賞する。公開は1953年(日本では1954年)。

 こんな話。北極海で行われた米軍の核実験により、太古の世界から眠りについていたリドサウルスという恐竜が目覚めてしまう。リドサウルスは海流にそって移動し、漁船を襲って南下を続ける。だが、恐竜に襲われてかろうじて生き残った証人たちの話を誰も信じようとはしなかった。
 そんななか、北極海でかろうじて生き延びたトム博士は、考古学の権威ユルソン教授を説得して、遂にリドサウルスの調査隊を組織させる。だがその調査のさなか、ユルソン教授が海底でリドサウルスに襲われて命を落とす……。

 原始怪獣現わる

 正に古典中の古典。特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンが本格デビューした映画だとか、原作はあのレイ・ブラッドベリの「霧笛」だとか、内容に関係ないところでもポイントは多いため、とにかく語りたくなる映画である。
 しかも後発のモンスター映画にいろいろと影響を与えたといわれる作品だけあって、ツボを押さえた作りはさすがのひと言。ホラー映画の定石に沿った恐怖感の煽り方、人間ドラマの組み立てなど、怪獣が出現しなくとも全然成立するぐらい構成がしっかりしているのである。もちろんSFX映像的に時代は感じさせるけれども、怪獣映画のファンなら観ておいて損はない。

 なお、確かに共通点はいくつかあるし、多少の情報は入っていた可能性はあるが、『ゴジラ』に影響を与えたという話はかなり怪しいところである。『原子怪獣現わる』の価値は上に書いたように十分認めたうえで、やはり『ゴジラ』はその水準を軽く上回っている。あらためて『ゴジラ』のクオリティーを確認した次第である。




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