ADMIN TITLE LIST
 先日書いたように今年はトーベ・ヤンソンの生誕百周年。ムーミン関係の書籍も多く出ているようだが、今月号のユリイカがなんと「ムーミンとトーベ・ヤンソン」特集であった。とりあえず購入はしたけれど、中身をのぞくと何やら濃そうな感じなので、読むのは全作読了後が良さそうだ。しばらく寝かせるか。


 そんなファンタジーの世界とは程遠く、本日はDVDでテレンス・フィッシャー監督の『吸血鬼ドラキュラ』を観る。1958年公開の作品で、主演はクリストファー・リー。言うまでもなくドラキュラ映画の定番中の定番である。
 1931年のベラ・ルゴシ主演による『魔人ドラキュラ』のリメイクという言い方も間違いではないのだが、むしろ『フランケンシュタインの逆襲』でヒットを飛ばした制作元のハマー・フィルム・プロダクションが、熱の冷めないうちにと制作した怪奇映画第二弾というほうが適切だろう。『フランケン〜』で主役を演じたクリストファー・リーとピーター・カッシングをそのまま起用したことからもそれは明らか。
 だからといってやっつけで作ったわけではなく、本家『魔人ドラキュラ』に優るとも劣らない、ホラー映画史に燦然と輝く作品となったのは皆様ご存じのとおり。

 吸血鬼ドラキュラ

 ブラム・ストーカーによる原作はかなりのボリュームだが、映画の方は比較的コンパクトにまとめられている。この辺は先輩格の『魔人ドラキュラ』が作ったスタイルをうまく踏襲している。
 トランシルヴァニアのドラキュラ城を訪れた司書のジョナサン・ハーカー。しかし、その真の目的はドラキュラ退治であった。だがあえなく返り討ちにあったハーカーは、持参した婚約者ルーシーの写真まで奪われてしまう。
 一方、ハーカーに続いてドラキュラ城にやってきたヴァン・ヘルシング教授だが、ドラキュラはすでにルーシーを狙って城を出発したあとだった。ヘルシングは吸血鬼と化したハーカーにとどめを刺し、ルーシーのもとに向かうが……。

 本作の見どころはもちろんドラキュラを演じるクリストファー・リーにあるのだが、そのライバルでもあるヴァン・ヘルシング教授を演じるピーター・カッシングも存在感は抜群。痩身の冷徹な紳士といった趣で、どんなときにも落ち着き払い、目的を達しようとするその姿は、ちょっとシャーロック・ホームズを彷彿とさせる。
 このピーター・カッシングとクリストファー・リーが繰り広げるホラー活劇は今観ても決して古くはなく、その雰囲気作り、テンポの良さなど、とても1958年の作とは思えないほどだ。
 怪奇映画の古典。やはり必見である。





satoshiさん

フランク・ランジェラの『ドラキュラ』はキャラクターはいいのですが、原作の設定を踏まえつつも、ポイントポイントでけっこう強引な解釈や演出があって、かなりの異色作ですね。
個人的にはドラキュラ寄りのアバウトなルール解釈が、少し納得いかないところもあったりしますが(笑)。
【2014/08/10 16:47】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

失礼いたしました。「フライト・ナイト」はクリス・サランドンでしたね。あれもすけべそうな雰囲気で、なかなか良かったです。ちょっと若造気味でしたか。
フランク・ランジェラは「ドラキュラ」というシンプルなタイトルのものでした。
【2014/08/10 14:22】 URL | satoshi #-[ 編集]

satoshiさん

コメントありがとうございます。
私も初めて観たドラキュラ映画はクリストファー・リーだったはずです。そのときのインパクトが強烈だったので、その後いろいろな俳優さんが演じても、どうしてもしっくりきません(苦笑)。

フランク・ランジェラのドラキュラはセクシー路線で、独自の味がありますね。作品名は確か『ドラキュラ』だったように思います。
【2014/08/10 12:01】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

クリストファ・リーのドラキュラは、いかにも病的な雰囲気がしていて、しかも最初に見たドラキュラ映画ということもあって、私の中では最も適役です。この第一作はまた原作を意識した、かなり真面目な作品(笑)だったと記憶しています。
「フライト・ナイト」のフランク・ランジェラも、女たらしの性的雰囲気が原作のドラキュラを思わせる、男前のなかなか良いドラキュラでしたね。
【2014/08/10 11:31】 URL | satoshi #-[ 編集]

serpentseaさん

コメントありがとうございます。

>病的に研ぎすまされた感じで。 生身で吸血鬼に対抗してるからか、クリストファー・リーよりもやばい人に見えます。

確かに。感情で動くのではなく、あくまで理詰めでドラキュラを追い詰めていくところなどは、観ていてぞくぞくします。正にカッシングの真骨頂かと思います。
【2014/08/10 11:07】 URL | sugata #8Y4d93Uo[ 編集]

こんばんは! いつも楽しく読ませてもらってます。

ピーター・カッシングかっこいいですよね。病的に研ぎすまされた感じで。
生身で吸血鬼に対抗してるからか、クリストファー・リーよりもやばい人に見えます。

自分は見たことないのですが、ハマー映画の『バスカヴィル家の犬』では、
sugataさんの仰る通り、ホームズ役がどはまりしてるようなので、見てみたいです。
昔VHSが出てたらしいのですが……。
【2014/08/10 01:49】 URL | serpentsea #-[ 編集]















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 探偵小説三昧, All rights reserved.
ネット小説