- Date: Sun 12 10 2014
- Category: 映画・DVD SF・ファンタジー
- Community: テーマ "特撮・SF・ファンタジー映画" ジャンル "映画"
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ブレント・マドック『トレマーズ3』
性懲りもなくシリーズ第三作の『トレマーズ3』をDVDで視聴(苦笑)。監督はブレント・マドックで2001年の作品。
今ではグラボイズ退治の第一人者として知られるようになった軍事オタクのバート。本日はアルゼンチンでグラボイズの進化形シュリーカーを数十匹一網打尽にする。
意気揚々とパーフェクションに戻ってきたバートだが、そこでグラボイズの観光を商売にしているジャックと出会う。パーフェクションのグラボイズ騒動からはや十一年。もはやパーフェクションでの危険はないと思われつつあったが、案の定グラボイズが出現し、ジャックの相棒が食われてしまう。
さっそく町中に警報を出し、迎撃作戦を展開しようとしたバートだったが、そこに政府の役人が現れ、絶滅危惧種を殺すことは許さないと命令する……。

いいねえ。モンスターパニック映画のシリーズ化なんて劣化の証しみたいなものである。新作が出るたびにつまらなくなっていくのが常だが、トレマーズも然り。だがあまりの馬鹿馬鹿しさゆえに、もしかしてこれはこれでありかという気になってきた。
もちろんいくつか理由があるのだが、まずは軍事オタクのバートを主人公に持ってきたことだろう。
もともと変なキャラクターばかりのこのシリーズだが、バートは存在そのものが危険なネタなのでこれまでは当然脇役である。この男を主人公にすることで、モンスターパニック映画のパロディだけでなく、ハリウッドのアクション映画のパロディのようなムードも醸し出した。もちろんバートの隠れ人気はあったのだろうが、この開き直ったキャスティングは大成功と言いたい。
あと、今回は舞台が十一年ぶりにパーフェクションに戻ったということで、一作目の登場人物がけっこう復帰しており、それぞれの立場でドラマに絡んでくるのが楽しい。
特にティーンエイジャーの悪ガキとホッピングをやっていた女の子がどちらも立派な大人になっていたのは驚いた。
肝心のグラボイズだが、こいつはシリーズ劣化の張本人である。二作目でシュリーカーとして地上を歩くようになったが、さらに脱皮してアスブラスターへと変形する。
こいつがもうむちゃくちゃな設定というか、前作もそうだったが、何の脈絡も伏線もないところでいきなり進化を遂げるのである。その進化もどこかピント外れ。
空を飛ぶようになったのはギリいいとしても(いや、ホントはよくないけれど)、尻から発火物質を分泌し、その爆発力でロケットのように飛び立つのである。ただ羽根が貧弱なのでそのまま飛び続けることはできず、あとはグライダーのように滑空するという始末。
CGや特撮もこの時代としてはお粗末だが、まあ低予算映画だからそれは目をつぶるとしても、クライマックスのCGだけはもう少し金をかけてほしかったところだ。
さて、いくつか見どころを書いてはみたが、こんなものを信用してはいけない(笑)。客観的にはもう全然ダメ映画である。ストーリー的にもシリーズファンだけしか相手にしていない感じなのだが、そこに甘えすぎである。
管理人のようにモンスター映画や特撮映画にはまり込んだ人間が、このあほらしさを話のタネにするためだけに見ればよい作品だろう。
今ではグラボイズ退治の第一人者として知られるようになった軍事オタクのバート。本日はアルゼンチンでグラボイズの進化形シュリーカーを数十匹一網打尽にする。
意気揚々とパーフェクションに戻ってきたバートだが、そこでグラボイズの観光を商売にしているジャックと出会う。パーフェクションのグラボイズ騒動からはや十一年。もはやパーフェクションでの危険はないと思われつつあったが、案の定グラボイズが出現し、ジャックの相棒が食われてしまう。
さっそく町中に警報を出し、迎撃作戦を展開しようとしたバートだったが、そこに政府の役人が現れ、絶滅危惧種を殺すことは許さないと命令する……。

いいねえ。モンスターパニック映画のシリーズ化なんて劣化の証しみたいなものである。新作が出るたびにつまらなくなっていくのが常だが、トレマーズも然り。だがあまりの馬鹿馬鹿しさゆえに、もしかしてこれはこれでありかという気になってきた。
もちろんいくつか理由があるのだが、まずは軍事オタクのバートを主人公に持ってきたことだろう。
もともと変なキャラクターばかりのこのシリーズだが、バートは存在そのものが危険なネタなのでこれまでは当然脇役である。この男を主人公にすることで、モンスターパニック映画のパロディだけでなく、ハリウッドのアクション映画のパロディのようなムードも醸し出した。もちろんバートの隠れ人気はあったのだろうが、この開き直ったキャスティングは大成功と言いたい。
あと、今回は舞台が十一年ぶりにパーフェクションに戻ったということで、一作目の登場人物がけっこう復帰しており、それぞれの立場でドラマに絡んでくるのが楽しい。
特にティーンエイジャーの悪ガキとホッピングをやっていた女の子がどちらも立派な大人になっていたのは驚いた。
肝心のグラボイズだが、こいつはシリーズ劣化の張本人である。二作目でシュリーカーとして地上を歩くようになったが、さらに脱皮してアスブラスターへと変形する。
こいつがもうむちゃくちゃな設定というか、前作もそうだったが、何の脈絡も伏線もないところでいきなり進化を遂げるのである。その進化もどこかピント外れ。
空を飛ぶようになったのはギリいいとしても(いや、ホントはよくないけれど)、尻から発火物質を分泌し、その爆発力でロケットのように飛び立つのである。ただ羽根が貧弱なのでそのまま飛び続けることはできず、あとはグライダーのように滑空するという始末。
CGや特撮もこの時代としてはお粗末だが、まあ低予算映画だからそれは目をつぶるとしても、クライマックスのCGだけはもう少し金をかけてほしかったところだ。
さて、いくつか見どころを書いてはみたが、こんなものを信用してはいけない(笑)。客観的にはもう全然ダメ映画である。ストーリー的にもシリーズファンだけしか相手にしていない感じなのだが、そこに甘えすぎである。
管理人のようにモンスター映画や特撮映画にはまり込んだ人間が、このあほらしさを話のタネにするためだけに見ればよい作品だろう。
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