- Date: Sat 01 11 2014
- Category: ミステリアス・イベント
- Community: テーマ "児童文学" ジャンル "本・雑誌"
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『生誕100周年 トーベ・ヤンソン展』
最近マイブームのムーミン物語だが、その作者トーベ・ヤンソンが生誕百周年ということで、ただいま横浜そごうで『生誕100周年 トーベ・ヤンソン展』が開催されている。
もともとムーミンをあらためて読むきっかけになったのも、トーベ・ヤンソンが生誕百周年で話題になっていたからなので、これを見逃すわけにはいかない。休日を利用して本日は横浜へ向かう。春に行われた『ムーミン展』の方はだいぶ行列が凄かったらしいが、幸か不幸か本日は雨のせいで人出が少ないようで、ゆったり見られたのは良かった。

▲本展示会のチラシ。

▲入り口の様子。残念ながら撮影可能なのはここまで。
さて、今回は『ムーミン展』ではなく、あくまで『トーベ・ヤンソン展』。したがって代表作であるムーミン・シリーズだけでなく、彼女が生涯を通して描いたものすべてが対象である。ムーミン物語の挿絵原画、政治風刺雑誌のためのイラスト、数々の油彩作品、「不思議の国のアリス」や『ホビットの冒険』など児童文学の挿絵など、トータルで400点以上。展示数でいえば『ムーミン展』の倍というのが凄い。
ムーミンの挿絵はこれまでにも見る機会はあったのだが、今回の個人的目玉はやはり油彩と、ムーミン以外のアリスやホビットなどの挿絵原画。アリスやホビットはもうムーミンのタッチのまんまなので、これがアリスだとかビルボだとかガンダルフとか書かれていても、いや、どうしてもムーミン谷の住人にしか思えないのが困った(苦笑)。もちろん、これはこれで非常に味があって、邪悪そうなチェシャ猫と儚げなアリスが印象的。
かたや油彩作品の方は、若い頃の幻想的・抽象的なものから印象派っぽいもの、後年の抽象表現が入ったものまで初めて見る作品が多く、物語作家以上に画家としての実力を見せつけられた。
これまではどうしても小説家が挿絵も描いていたというイメージが強かったのだが、こういう展示会を見てしまうと、明らかに画家が小説を書いたのだということが実感できる。こちらはそうそう見られる機会がないと思うので、これを見るだけでも行く価値はあるだろう。
その他、著者自ら手掛けたジオラマや幼児の頃に描いた絵まであって、いや、ほんとにお腹いっぱいの展示会であった。

▲こちらは「夏の家」の部屋を再現したコーナー。数少ない撮影可のコーナーでもあります。
なお、グッズショップは非常に盛況で限定品もかなり豊富。本以外に物欲がない管理人だが、今回は図録はもちろんとして栞にTシャツ、挙げ句はビスケットまで買ってしまった。
下は図録の写真だが、高級感もあり美しい仕上がり。収録してある作品を考えるとこれは悪くない。

ちなみに来年二月には、本国フィランド製のムーミン作品が全編手描きの長編アニメーションとして公開されるらしい。うむ、これも楽しみだ。
もともとムーミンをあらためて読むきっかけになったのも、トーベ・ヤンソンが生誕百周年で話題になっていたからなので、これを見逃すわけにはいかない。休日を利用して本日は横浜へ向かう。春に行われた『ムーミン展』の方はだいぶ行列が凄かったらしいが、幸か不幸か本日は雨のせいで人出が少ないようで、ゆったり見られたのは良かった。

▲本展示会のチラシ。

▲入り口の様子。残念ながら撮影可能なのはここまで。
さて、今回は『ムーミン展』ではなく、あくまで『トーベ・ヤンソン展』。したがって代表作であるムーミン・シリーズだけでなく、彼女が生涯を通して描いたものすべてが対象である。ムーミン物語の挿絵原画、政治風刺雑誌のためのイラスト、数々の油彩作品、「不思議の国のアリス」や『ホビットの冒険』など児童文学の挿絵など、トータルで400点以上。展示数でいえば『ムーミン展』の倍というのが凄い。
ムーミンの挿絵はこれまでにも見る機会はあったのだが、今回の個人的目玉はやはり油彩と、ムーミン以外のアリスやホビットなどの挿絵原画。アリスやホビットはもうムーミンのタッチのまんまなので、これがアリスだとかビルボだとかガンダルフとか書かれていても、いや、どうしてもムーミン谷の住人にしか思えないのが困った(苦笑)。もちろん、これはこれで非常に味があって、邪悪そうなチェシャ猫と儚げなアリスが印象的。
かたや油彩作品の方は、若い頃の幻想的・抽象的なものから印象派っぽいもの、後年の抽象表現が入ったものまで初めて見る作品が多く、物語作家以上に画家としての実力を見せつけられた。
これまではどうしても小説家が挿絵も描いていたというイメージが強かったのだが、こういう展示会を見てしまうと、明らかに画家が小説を書いたのだということが実感できる。こちらはそうそう見られる機会がないと思うので、これを見るだけでも行く価値はあるだろう。
その他、著者自ら手掛けたジオラマや幼児の頃に描いた絵まであって、いや、ほんとにお腹いっぱいの展示会であった。

▲こちらは「夏の家」の部屋を再現したコーナー。数少ない撮影可のコーナーでもあります。
なお、グッズショップは非常に盛況で限定品もかなり豊富。本以外に物欲がない管理人だが、今回は図録はもちろんとして栞にTシャツ、挙げ句はビスケットまで買ってしまった。
下は図録の写真だが、高級感もあり美しい仕上がり。収録してある作品を考えるとこれは悪くない。

ちなみに来年二月には、本国フィランド製のムーミン作品が全編手描きの長編アニメーションとして公開されるらしい。うむ、これも楽しみだ。
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