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ジョン・グレン『007 リビング・デイライツ』
007シリーズの第十五作『007 リビング・デイライツ』をDVDで視聴。監督はおなじみジョン・グレン、公開は1987年。
NATOの演習中、「スパイに死を」というメッセージと共に英国の諜報部員004が殺害された。演習に参加していたボンドはなんとか暗殺者を倒すことに成功するが、暗殺者の狙いは謎のまま残された。
そんなときソ連の重要人物コスコフ将軍から、亡命の協力依頼が英国諜報部に舞い込んでくる。狙撃者の攻撃を食い止め、コスコフを亡命させることに成功したボンド。やがてコスコフの口から、KGBのプーシキン将軍が英米スパイの抹殺計画を企てていることを聞かされる……。

本作はシリーズ二十五周年記念作品でもあるのだが、何といっても最大の注目はボンド役がロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンにチェンジしたことである。アクションのキレの良さは見違えるばかりで、ムーアの功績も否定するわけではないが、改めてみるとやはり007の若返りは必須だったことがよくわかる。
また、そればかりが理由ではないけれど、全体的に垢抜けたというか、今風のアクション映画に近くなった印象。これは内容がシリアス路線に転化したことも大きく影響しているかもしれない。
シリアス路線のボンドといえば、今ではご存じダニエル・クレイグが定番になってしまった感はあるが、ティモシー・ダルトンのそれも決して負けてはいない。
惜しむらくはボンドガールにやや華が欠けることぐらいか(苦笑)。マリアム・ダボも可愛いんだけど、この当時は少々子どもっぽさが目立ってボンドガールにはやや荷が重い感じ。
とはいえシリーズ中でも本作の出来はなかなかのレベル。マニアの懐古趣味とかそんなことはまったく関係なしに、今観ても普通に楽しめる007映画である。
NATOの演習中、「スパイに死を」というメッセージと共に英国の諜報部員004が殺害された。演習に参加していたボンドはなんとか暗殺者を倒すことに成功するが、暗殺者の狙いは謎のまま残された。
そんなときソ連の重要人物コスコフ将軍から、亡命の協力依頼が英国諜報部に舞い込んでくる。狙撃者の攻撃を食い止め、コスコフを亡命させることに成功したボンド。やがてコスコフの口から、KGBのプーシキン将軍が英米スパイの抹殺計画を企てていることを聞かされる……。

本作はシリーズ二十五周年記念作品でもあるのだが、何といっても最大の注目はボンド役がロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンにチェンジしたことである。アクションのキレの良さは見違えるばかりで、ムーアの功績も否定するわけではないが、改めてみるとやはり007の若返りは必須だったことがよくわかる。
また、そればかりが理由ではないけれど、全体的に垢抜けたというか、今風のアクション映画に近くなった印象。これは内容がシリアス路線に転化したことも大きく影響しているかもしれない。
シリアス路線のボンドといえば、今ではご存じダニエル・クレイグが定番になってしまった感はあるが、ティモシー・ダルトンのそれも決して負けてはいない。
惜しむらくはボンドガールにやや華が欠けることぐらいか(苦笑)。マリアム・ダボも可愛いんだけど、この当時は少々子どもっぽさが目立ってボンドガールにはやや荷が重い感じ。
とはいえシリーズ中でも本作の出来はなかなかのレベル。マニアの懐古趣味とかそんなことはまったく関係なしに、今観ても普通に楽しめる007映画である。
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