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 立川のシネマシティへ出かけ、『ジュラシック・ワールド』を鑑賞。本作はシリーズ四作目となるが、なんせ二作目、三作目へと続くシリーズの展開の仕方がいまひとつだったし、監督にもコリン・トレボロウという若手が起用されており、全体に不安要素満載。
 しかし、腐ってもジュラシック・パーク・シリーズである。怪獣映画ファンとして一作目の衝撃は未だ忘れられず、新作が出るかぎりは観るしかないのである。

前作の事件から二十二年後。インジェン社を買収したマスラニ社は遂にジュラシック・パークをオープンへとこぎつけ、パークは毎日二万人が訪れる世界有数の観光地となっていた。しかし次々と新しいものを望むお客の声に応えるため、パークの責任者クレアは遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。ヴェロキラプトルの訓練を試みるパークの管理人オーウェンは強く反対するが、クレアは聞く耳を持たない。案の定、インドミナスが脱走してしまい……という一席。


 ジュラシック・ワールド

 いつもながら恐竜の自然な動き、迫力ある映像には感心する。本作の見どころはほぼそこがすべてで、こいつらが思い上がった人間をばったばった食い殺してしまうのがカタルシスなのである。
 科学やシステムですべてを制御できるといった甚だしい勘違い。結局は人間がコントロールするかぎり、科学やシステムに絶対はないのだという単純な事実があるわけで、恐竜たちはそれを思い上がった人類に教えてくれるわけである。まあ昔からある普遍のテーマではあるが、原発の現状とか安全保障関連法案の動きとか見ていると、全然他人事ではないわけだ。

 ただ、そういう意味で少し気になったのは、食われるべき人間が食われていないぞという点か。勝手にDNAをいじくりまわした科学者たちは胚芽をもって全員逃げていったし(続編の伏線でもあるのだろう)、ヒロインも改心した感じはあるが、企業幹部としての責任はとてつもなく重大である。
 おそらくこれは、本作において初めて主人公をパーク側の人間にした点が原因。テーマを若干曖昧にしたことは本作で最大のミスであり、単なる家族愛で最後を締めようとしたのはスピルバーグにしてはいささか杜撰である。

 したがってシリーズ最高傑作という謳い文句はさすがに大げさ。そこそこ頑張ってはいるが、普通に楽しめる一本というところだろう。そもそもこのシリーズほど一作目から内容が変わらない映画も珍しいわけで(笑)、よほど設定を変えないことにはファーストインパクトを超えるのは無理な話なのだ。

 なお、ラストの恐竜バトルは、怪獣映画ファンとしては理屈一切抜きで楽しめた。いろいろここにも指摘すべき点はあるのだが、まあここまで映像で見せてくれれば許す(笑)。





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