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コーネル・ウールリッチ『マネキンさん今晩は』(白亜書房)
コーネル・ウールリッチの『マネキンさん今晩は』読了。白亜書房から出ているコーネル・ウールリッチ傑作短編集の第4巻である。まずは収録作。
Meet Me by the Mannequin「マネキンさん今晩は」
Murder Always Gathers Momentum 「毒食わば皿まで」
Crazy House「霧のなかの家」
The Customer’s Always Right「爪」
Murder at Mother’s Knee「我が家の出来事」
It Had to Be Murder「裏窓」
Dormant Account「睡眠口座」
If the Dead Could Talk「死者が語れば」
1940〜43年に書かれたものからセレクトしたもので、名作が目白押し。完成度なら「裏窓」、サスペンス満点の「霧のなかの家」、なんとも牧歌的な「我が家の出来事」、エンディングが心温まる「睡眠口座」、奇妙な味の「爪」など、内容もバラエティにも富んでおり、ウールリッチ入門書としても最適なのではなかろうか。
なお、巻末の久世光彦氏によるエッセイでひとつだけ疑問。「長編作家として名高いウールリッチを、むしろ短編作家として評価する」というような前提で久世氏は書いているのだが、ウールリッチはもちろん長編もたくさん書いているけれど、でもどちらかといえば彼は短編作家として、より評価されていたのではないのか? すごい違和感。
Meet Me by the Mannequin「マネキンさん今晩は」
Murder Always Gathers Momentum 「毒食わば皿まで」
Crazy House「霧のなかの家」
The Customer’s Always Right「爪」
Murder at Mother’s Knee「我が家の出来事」
It Had to Be Murder「裏窓」
Dormant Account「睡眠口座」
If the Dead Could Talk「死者が語れば」
1940〜43年に書かれたものからセレクトしたもので、名作が目白押し。完成度なら「裏窓」、サスペンス満点の「霧のなかの家」、なんとも牧歌的な「我が家の出来事」、エンディングが心温まる「睡眠口座」、奇妙な味の「爪」など、内容もバラエティにも富んでおり、ウールリッチ入門書としても最適なのではなかろうか。
なお、巻末の久世光彦氏によるエッセイでひとつだけ疑問。「長編作家として名高いウールリッチを、むしろ短編作家として評価する」というような前提で久世氏は書いているのだが、ウールリッチはもちろん長編もたくさん書いているけれど、でもどちらかといえば彼は短編作家として、より評価されていたのではないのか? すごい違和感。
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