- Date: Tue 22 09 2015
- Category: 映画・DVD SF・ファンタジー
- Community: テーマ "特撮・SF・ファンタジー映画" ジャンル "映画"
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クリス・コロンバス『ピクセル』
レトロゲームをネタにした映画『ピクセル』を観賞。ガキの頃からゲーム好きで、社会に出てからも長らくゲーム業界にお世話になっている身としては、これは観ないわけにはいかない。
1982年のこと、NASAはまだ見ぬ地球外生命体との交流を図ろうと、地球の様子や文化などをまとめ、電波に乗せて宇宙に送っていた。そのなかには当時爆発的に流行していたゲームの情報も含まれていた。だが、それを受け取った異星人はそれを地球からの宣戦布告と勘違いしてしまう……。
時は流れ、2015年。異星人は受け取ったゲーム情報をもとに地球侵攻を開始した。巨大なゲームキャラクターが地球のあらゆるものをピクセル化していくなか、かつてのゲーム世界チャンピオンたちが立ち上がった。

まあ、B級臭はぷんぷん臭っているんだけれど(笑)、予告編がなかなか良くて、おまけに監督が『ホーム・アローン』や『ミセス・ダウト』などのホーム・コメディ、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『パーシー・ジャクソンとオロンポスの神々』などのファンタジーアクションを撮ってきたクリス・コロンバスである。そこそこ悪くないレベルに仕上がっているのではないかと少し期待していたのだが、これがまあ何と予想以上に楽しい映画であった。
「パックマン」「ギャラガ」「ドンキーコング」などなど1980年代の傑作ゲームのキャラクターが敵としてバンバン出てくるのだが、当時のゲームなので元はドット絵。それをピクセルによる3D化して見せてくれる。これらのキャラクターがけっこう違和感なく都市の情景や戦闘シーンに溶けこんでいて、そういう絵面を見ているだけでもなかなか楽しめる。
ストーリーはいたってシンプルというか、よくある地球侵略もののパロディだが、それをゆるいギャグでつなぎつつ、要所では締める。テイストとしては『ゴーストバスターズ』あたりを思い浮かべてくれればよろしいかと。
もちろん基本的にはB級なので、地球侵略ものといっても大作感はないし粗もいろいろある。間違っても感動などは期待できないけれど、普通にSFアクション映画としてよくまとまっており、昔のゲームを知らなくても十分楽しめる一作ではないだろうか(もちろん知っていれば面白さはさらに倍増するが)。
管理人としては近年ゲームをここまでフィーチャーしてくれた実写映画はなかったので素直に嬉しい。
それにしてもこういうバカなネタを最新特撮技術で大真面目に作り上げてしまうからハリウッドは侮れない。
蛇足だが、本作の上映館はそこそこあるのだけれど、字幕版の上映が少ないのはちと困った。結局、仕方なく吹き替え版を見たのだが、肝心の主役の声優が大根に近いレベルでこれだけが痛恨の極み。
よく言われることだが、声優と俳優は似て非なる仕事である。もちろん例外はあるだろうが、基本的には俳優は声優としては素人。それをいきなり重要な役に就かせるのはまったく意味不明だ。本作にしてもその俳優で集客が見込めるわけではないだろうに、よくあんなレベルでOK出したなぁ。
1982年のこと、NASAはまだ見ぬ地球外生命体との交流を図ろうと、地球の様子や文化などをまとめ、電波に乗せて宇宙に送っていた。そのなかには当時爆発的に流行していたゲームの情報も含まれていた。だが、それを受け取った異星人はそれを地球からの宣戦布告と勘違いしてしまう……。
時は流れ、2015年。異星人は受け取ったゲーム情報をもとに地球侵攻を開始した。巨大なゲームキャラクターが地球のあらゆるものをピクセル化していくなか、かつてのゲーム世界チャンピオンたちが立ち上がった。

まあ、B級臭はぷんぷん臭っているんだけれど(笑)、予告編がなかなか良くて、おまけに監督が『ホーム・アローン』や『ミセス・ダウト』などのホーム・コメディ、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『パーシー・ジャクソンとオロンポスの神々』などのファンタジーアクションを撮ってきたクリス・コロンバスである。そこそこ悪くないレベルに仕上がっているのではないかと少し期待していたのだが、これがまあ何と予想以上に楽しい映画であった。
「パックマン」「ギャラガ」「ドンキーコング」などなど1980年代の傑作ゲームのキャラクターが敵としてバンバン出てくるのだが、当時のゲームなので元はドット絵。それをピクセルによる3D化して見せてくれる。これらのキャラクターがけっこう違和感なく都市の情景や戦闘シーンに溶けこんでいて、そういう絵面を見ているだけでもなかなか楽しめる。
ストーリーはいたってシンプルというか、よくある地球侵略もののパロディだが、それをゆるいギャグでつなぎつつ、要所では締める。テイストとしては『ゴーストバスターズ』あたりを思い浮かべてくれればよろしいかと。
もちろん基本的にはB級なので、地球侵略ものといっても大作感はないし粗もいろいろある。間違っても感動などは期待できないけれど、普通にSFアクション映画としてよくまとまっており、昔のゲームを知らなくても十分楽しめる一作ではないだろうか(もちろん知っていれば面白さはさらに倍増するが)。
管理人としては近年ゲームをここまでフィーチャーしてくれた実写映画はなかったので素直に嬉しい。
それにしてもこういうバカなネタを最新特撮技術で大真面目に作り上げてしまうからハリウッドは侮れない。
蛇足だが、本作の上映館はそこそこあるのだけれど、字幕版の上映が少ないのはちと困った。結局、仕方なく吹き替え版を見たのだが、肝心の主役の声優が大根に近いレベルでこれだけが痛恨の極み。
よく言われることだが、声優と俳優は似て非なる仕事である。もちろん例外はあるだろうが、基本的には俳優は声優としては素人。それをいきなり重要な役に就かせるのはまったく意味不明だ。本作にしてもその俳優で集客が見込めるわけではないだろうに、よくあんなレベルでOK出したなぁ。
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そうなんですよ。脇を固める方々はいいんですけどねぇ。次はDVDで字幕版で見たいものです。
>ゲーム業界に身を置かれているとの事ですが、
ゲーム業界には大変お世話になっていますが、私自身はいちおう出版業界です。念のため(笑)
>「ATARI GAME OVER」はご覧になりましたか?
それがまだ未見です。ロートルのゲーム好きにとってアタリはやはり特別な会社ですから、そのうち観ようとは思っていたのですが。オススメとあればこれは早めに入手しなければ。