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 シオドア・スタージョンの『一角獣・多角獣』を読む。真打ち登場。まさに満を持しての復刊。ご存じのように『一角獣・多角獣』は内容よりも、異色作家短編集の効き目中の効き目として有名な一冊であった。それが晶文社や河出書房新社の短編集が好評を博したことにより、晴れて復刊されることになったというのだから、これはめでたい限りである。
 最近刊行された短編集とはややカブリがあるものの、内容についても文句なし。どの作品をとってもグレードが高いが、あえて好みを選ぶなら、「熊人形」「ビアンカの手」「めぐりあい」「考え方」あたりか。昨日読んだブラウンも良かったけれど、あちらはどちらかというとエンターテインメント寄り。同じSF畑でありながら、スタージョンそれほどSF的な道具立てを使うことはせず、詩情や独特の世界観で語るため、奇妙な感動が生まれてくる。「ビアンカの手」などはなんてことない手フェチの話だが、スタージョンでしか書けないような異様な美しさがある。
 せっかくの復刊。スタージョン未体験の方はぜひぜひ読んでもらいたい。

The Silken-Swift「一角獣の泉」
The Professor's Teddy-Bear「熊人形」
Bianca's Hands「ビアンカの手」
A Saucer of Loneliness「孤独の円盤」
It Wasn't Syzygy「めぐりあい」
Fluffy「ふわふわちゃん」
The Sex Opposite「反対側のセックス」
Die,Maestro,Die「死ね、名演奏家、死ね」
Cellmate「監房ともだち」
A Way of Thinking「考え方」


テーマ:SF小説 - ジャンル:本・雑誌




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