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探偵小説三昧

天気がいいから今日は探偵小説でも読もうーーある中年編集者が日々探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすページ。

 

R・D・ウィングフィールド『フロスト始末(上)』(創元推理文庫)

  R・D・ウィングフィールドの『フロスト始末』をとりあえず上巻まで。おなじみデントン署のダメ警部フロストを主人公にしたシリーズだが、ご存知のように作者のウィングフィールド氏は2007年で亡くなっているため、本作はシリーズ最終作にして遺作となる。

 フロスト始末(上)

 しかし最終作とはいっても、特別、作風やスタイルが変わるわけではない。フロストやマレット署長をはじめとしたレギュラー陣のやりとりは絶妙だし。ストーリーもいつもどおりのモジュラー型ということで、そのカオスっぷりも相変わらず。
 そういうわけで上巻を読んだかぎりでは、いつもどおり盤石の出来といえそうなのだが、最終作ならではと思われる場面もちらほら。それがフロスト警部のいつになく弱気な発言や過去の回想シーンだ。
 事件もさることながら、このあたりが下巻でどのように巻き取られるのか、気になるところである。

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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