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 ナルニア国物語のシリーズ三作目『ナルニア国物語 朝びらき丸 東の海へ』読了。体力的、精神的に落ちてきているせいもあるが、ついついジュヴナイルに手が出てしまう。まあ、これがつまんない本ならあれだが、天下のナルニアだからよしとするべきか。って、何をよしとするんだか。

 それはともかく、ナルニア国である。一作目と二作目の間には数百年という時の流れがあったこのシリーズだが、本作は人間世界の時間で一年後の話であり、それだけに前作の主立った登場人物たちが再びお目見えする。カスピアン王やネズミのリーピチープをはじめ、人間界からはエドマンドとルーシィという布陣。そこにエドマンドたちの従兄弟ユースチスが加わり、行方不明になっている七卿を探すための大航海に出るというお話しだ。

 船旅という設定や作者がのってきたこともあるのだろう。単純に冒険物語としてみれば過去三作の中でも群を抜く面白さではなかろうか。ユースチスというキャラクターが一作目のエドマンドに勝るとも劣らない嫌な奴ぶりを発揮しているのもいいアクセントになっている。また、ちょっと切なく、それでいて考えさせられるラストも単なるファンタジーの域を超え、本シリーズがいよいよ歴史に残る作品として昇華しつつある印象を抱かせる。
 読めば読むほどに進化する、それがナルニア国物語。


テーマ:児童文学 - ジャンル:本・雑誌




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