- Date: Sat 02 02 2019
- Category: 雑記
- Community: テーマ "推理小説・ミステリー" ジャンル "本・雑誌"
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告知:ジョン・ロード『クラヴァートンの謎』
論創社さんのホームページに告知が出たので、こちらでも宣伝しておこう。
論創海外ミステリの第228巻としてジョン・ロードの『クラヴァートンの謎』がこの2月末に刊行される。訳者は海外ミステリ研究家でジョン・ロードやR・オースティン・フリーマンの翻訳もされている渕上瘦平氏。
で、当サイトの管理人sugataが恥ずかしながら解説を書かせていただいた。
退屈派の代表みたいに言われてきたジョン・ロードだが、この数年で『代診医の死』や『素性を明かさぬ死』が刊行されたことで、そんな状況もずいぶん変わってきたように思う。『クラヴァートンの謎』はそういうジョン・ロード再評価の決定打ともいうべき傑作。
何より驚いたのは、これまでジョン・ロードの大きな弱点として挙げられていたストーリーの単調さとはまったく無縁であること。探偵役・プリーストリー博士もこれまで紹介された作品では、終盤の推理合戦ぐらいにしか登場しないイメージがあるけれど、本作に関しては、亡き友人のために行動する悩める主人公である。そうしたプリーストリー博士の行動がストーリー展開にもいい影響を与えている。
これまでのイメージを覆す、ジョン・ロードの本領発揮ともいえる一作。ぜひお楽しみに。
※論創社さんのページはこちら
↓すでに予約も開始されているようです
論創海外ミステリの第228巻としてジョン・ロードの『クラヴァートンの謎』がこの2月末に刊行される。訳者は海外ミステリ研究家でジョン・ロードやR・オースティン・フリーマンの翻訳もされている渕上瘦平氏。
で、当サイトの管理人sugataが恥ずかしながら解説を書かせていただいた。
退屈派の代表みたいに言われてきたジョン・ロードだが、この数年で『代診医の死』や『素性を明かさぬ死』が刊行されたことで、そんな状況もずいぶん変わってきたように思う。『クラヴァートンの謎』はそういうジョン・ロード再評価の決定打ともいうべき傑作。
何より驚いたのは、これまでジョン・ロードの大きな弱点として挙げられていたストーリーの単調さとはまったく無縁であること。探偵役・プリーストリー博士もこれまで紹介された作品では、終盤の推理合戦ぐらいにしか登場しないイメージがあるけれど、本作に関しては、亡き友人のために行動する悩める主人公である。そうしたプリーストリー博士の行動がストーリー展開にもいい影響を与えている。
これまでのイメージを覆す、ジョン・ロードの本領発揮ともいえる一作。ぜひお楽しみに。
※論創社さんのページはこちら
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縁あってこんなことになっています。
いや、いい作品でよかったです、ほんとに(笑)。
ちなみに古い作品はやはり参考のために読んでみたんですが、まさかこんな形で役に立つとは。