- Date: Sat 23 03 2019
- Category: ミステリアス・イベント
- Community: テーマ "art・芸術・美術" ジャンル "学問・文化・芸術"
- Response: Comment 2 Trackback 0
『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』@東京都美術館
本日は久しぶりに美術展の話など。最近は探偵小説に絡まない記事はあまりアップすることもなく、もっぱらSNSで流しているのだが、今回はかなり印象が強かったのでブログにも残しておきたく。

というわけで本日は上野まで出かけ、『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』@東京都美術館を鑑賞する。
この展示会のもとになったのは、美術史家の辻惟雄が1970年に書いた『奇想の系譜』である。同書では、かつて江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちをとりあげ、斬新な発想の絵画を紹介した。今回の展示会では同書で紹介された作家を中心に八名の代表作を揃えたという。
まあ結論からいうと、充分に楽しめた。これはあまり興味がない人でも行かないのがもったいないレベルだろう。
江戸絵画についてはそれほど知識もないので、純粋に絵の美しさや迫力、精緻さ、あるいは妖しさや面白みなどを楽しむだけなのだが、それでも今や江戸絵画のトップスターともいえる伊藤若冲をはじめとする奇想絵師たちの代表作ばかりなので、けっこうなボリュームだがまったく飽きることがない。
それはもちろん題材や発想によるところも大きくて、個人的には芦雪の遊び心はかなり惹かれた。「群猿図襖」の猿の表情、「白象黒牛図屏風」の犬、「なめくじ図」のなめくじの這った跡など、まあ気になる部分が目白押しで、復習のために図録まで買ってしまった。
会期が四月七日までということなので、興味がある方はぜひどうぞ。

▲基本、図録は買う人間である。価格はそれなりだが中身も充実している。

▲グッズはあまり買わないのだが、今回はついふらふらと。お菓子に付箋、缶バッジ、栞×4種(金属、竹、紙など)

▲おまけ。愛犬とチラシ

というわけで本日は上野まで出かけ、『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』@東京都美術館を鑑賞する。
この展示会のもとになったのは、美術史家の辻惟雄が1970年に書いた『奇想の系譜』である。同書では、かつて江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちをとりあげ、斬新な発想の絵画を紹介した。今回の展示会では同書で紹介された作家を中心に八名の代表作を揃えたという。
まあ結論からいうと、充分に楽しめた。これはあまり興味がない人でも行かないのがもったいないレベルだろう。
江戸絵画についてはそれほど知識もないので、純粋に絵の美しさや迫力、精緻さ、あるいは妖しさや面白みなどを楽しむだけなのだが、それでも今や江戸絵画のトップスターともいえる伊藤若冲をはじめとする奇想絵師たちの代表作ばかりなので、けっこうなボリュームだがまったく飽きることがない。
それはもちろん題材や発想によるところも大きくて、個人的には芦雪の遊び心はかなり惹かれた。「群猿図襖」の猿の表情、「白象黒牛図屏風」の犬、「なめくじ図」のなめくじの這った跡など、まあ気になる部分が目白押しで、復習のために図録まで買ってしまった。
会期が四月七日までということなので、興味がある方はぜひどうぞ。

▲基本、図録は買う人間である。価格はそれなりだが中身も充実している。

▲グッズはあまり買わないのだが、今回はついふらふらと。お菓子に付箋、缶バッジ、栞×4種(金属、竹、紙など)

▲おまけ。愛犬とチラシ
- 関連記事
-
-
「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」@森美術館 2019/04/29
-
「ミステリー小説の夜明けー江戸川乱歩、横溝正史、渡辺啓助、渡辺温ー」展@土屋文明記念文学館 2019/04/28
-
『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』@東京都美術館 2019/03/23
-
「歴史に彩られる文学とドールハウス」展@箱根ドールハウス美術館 2018/03/31
-
「杉本一文 装画の世界/銅版画の世界」 2017/11/18
-
オペラグラス等は持参できませんでしたが、思ったほど混んではいなかったので(というか上野でこれだけゆったり見たのは久しぶり)、けっこうまじまじと鑑賞できてよかったです。
「美人図」はたしか狂女ですよね。あれは怖かった。というか蕭白の描く人物はみんな目がいっちゃてて怖いです(苦笑)。