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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


マイケル・ギルバート『スモールボーン氏は不在』(小学館)

 マイケル・ギルバートの『スモールボーン氏は不在』読了。
 被害者が法律事務所の書類保管箱から発見されるという出だしこそ派手だが、あとはいたって地味な仕上がり。ある意味、今までに読んだマイケル・ギルバートの作品の中ではもっとも本格探偵小説っぽいスタイルではあるが、その地味さでも今まで読んだ中では一番である。
 だが登場人物の多彩さと、その会話の妙でリーダビリティは予想以上に高く、どんどん引っ張ってゆく。ハラハラドキドキの要素はほとんどなく、くすぐり程度の上品なユーモアなので、少々物足りない向きはあるかもしれないが、ラストの意外性も十分なので、クラシック・ファンならまず失望することはないだろう。

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03 2024
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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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