- Date: Sun 16 08 2020
- Category: 評論・エッセイ 北原尚彦
- Community: テーマ "推理小説・ミステリー" ジャンル "本・雑誌"
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北原尚彦『シャーロック・ホームズ語辞典』(誠文堂新光社)
北原尚彦の『シャーロック・ホームズ語辞典』を読む。シャーロック・ホームズの原作に登場する主要なキャラクターを中心にまとめたホームズ辞典である。頭からガッツリと読むような本でもないので、とりあえず全体を斜め読み、気になったところを拾い読みという感じでサラッと目を通してみた。

ホームズの関連本は多く、本書のような辞典タイプのものだって珍しくはないのだが、本作ならではの特徴というと、原作以外のテレビドラマとかマンガなど対象を広くとり、しかもできるだけ最近のものまでフォローしたところだろう。あと、大量のイラストを「えのころ工房」さんが担当していて、こちらはクスッと笑えるような1コマ漫画のテイストが楽しめる。
というわけで全体の印象として浅く広く、ハードルは低め。辞典という形は一見マニアックではあるものの、その根底に流れているのはファンブックに近いものがあるだろう。原作をひと通り読んで、これからホームズ世界をもう少し深く楽しみたいという人や、あるいは最近のドラマやアニメで興味が湧き、これから原作も読んでみようかという人にオススメの一冊といえる。
実は管理人もかつてこういう本をいくつか作っていたことがあるので(ミステリではなくゲーム関係だが)よくわかるのだが、こういうタイプの本は、作っている側が一番、楽しかったりする。
逆にいうと、当人たちがどこまで楽しめるか、それが出来栄えに大きく影響するわけだ。とんとん相撲や双六など、付録もいろいろ工夫された本書は、そういう意味で十分作り手が楽しんでおり、結果、読者も楽しめる一冊になったといえるだろう。

ホームズの関連本は多く、本書のような辞典タイプのものだって珍しくはないのだが、本作ならではの特徴というと、原作以外のテレビドラマとかマンガなど対象を広くとり、しかもできるだけ最近のものまでフォローしたところだろう。あと、大量のイラストを「えのころ工房」さんが担当していて、こちらはクスッと笑えるような1コマ漫画のテイストが楽しめる。
というわけで全体の印象として浅く広く、ハードルは低め。辞典という形は一見マニアックではあるものの、その根底に流れているのはファンブックに近いものがあるだろう。原作をひと通り読んで、これからホームズ世界をもう少し深く楽しみたいという人や、あるいは最近のドラマやアニメで興味が湧き、これから原作も読んでみようかという人にオススメの一冊といえる。
実は管理人もかつてこういう本をいくつか作っていたことがあるので(ミステリではなくゲーム関係だが)よくわかるのだが、こういうタイプの本は、作っている側が一番、楽しかったりする。
逆にいうと、当人たちがどこまで楽しめるか、それが出来栄えに大きく影響するわけだ。とんとん相撲や双六など、付録もいろいろ工夫された本書は、そういう意味で十分作り手が楽しんでおり、結果、読者も楽しめる一冊になったといえるだろう。
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まあ、聖典以外についてはキリがありませんから、何を載せるかは編者のセンスですよね。で、調べてみましたが、シャーリィ・ホームズは載ってますね(笑)。