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探偵小説三昧

天気がいいから今日は探偵小説でも読もうーーある中年編集者が日々探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすページ。

 

神奈川近代文学館「永遠に「新青年」なるもの」

 『新青年』の創刊101年を記念して神奈川近代文学館で開催中の「永遠に「新青年」なるもの」を観覧する。戦前の探偵小説関係の催し物など滅多にないのに、今年はさいたま文学館で「江戸川乱歩と猟奇耽異」もやっているし、ありがたいことである。ことに今回はテーマが『新青年』ということもあるので、戦前探偵小説好きにとって行かないという選択肢はない。
 場所もいい。神奈川近代文学館は過去にも「大乱歩展」を開催してくれた思い出深い場所だが、単純に立地がいいのだ。港の見える丘公園に隣接しているだけでなく、その隣にはさらに元町や山下公園、中華街なども広がり、観覧後の散歩や買い物に最適である。
 唯一面倒だったのは、今回は日時指定の事前予約が必要だったことだが、私ごとになるけれど、最近、会社勤めをやめたこともあって、空いている平日に行けたのでノープロブレムである。

永遠に「新青年」なるもの_02
▲神奈川近代文学館の入り口にある案内板。

 展示物は『新青年』に関与した作家や翻訳者、編集者の生原稿や製作物がメイン。江戸川乱歩や横溝正史の生原稿はこれまでもいくつか見てきたので今更驚かないけれど、今回は小酒井不木や大下宇陀児、甲賀三郎、浜尾四郎、木々高太郎、渡辺温、渡辺啓介、夢野久作、小黒虫太郎、佐藤春夫、谷崎潤一郎などなど圧倒的なラインナップ。
 加えて松野一夫や木村荘八といった面々の挿画、さらには探偵小説以外に紙面を彩ったスポーツ選手やファッションなどの同時代のグッズの数々、トドメに『新青年』全冊の一挙展示と、眺めているだけでちょっと頭がクラクラするぐらいの陣容である。
 今後トークイベントや講演会も各種予定されているので、タイミングが合えばぜひ参加したいものだ。ただ、土曜開催が多いので、ちと人出が心配ではあるが。

永遠に「新青年」なるもの_01
▲お土産は恒例の図録。左にあるのは図録購入者に付録としてもらえる「新青年バッジ」

永遠に「新青年」なるもの_03
▲バッジのアップ。缶バッジと言われなければわからないぐらいい雰囲気です

 ということで、こちらは5月16日(日)までの開催。この方面が好きな人なら大変楽しめるのでぜひどうぞ。日時指定の事前予約が必要ですが、密もしっかり回避しております。さいたま文学館もそうだったけれど、むしろ閑散としていて、そこが少し心配なんですが……。
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Comments
 
fontankaさん

私もまったく同じです。本当はもっと自由に観られるといいんですが、まあ、仕方ありませんね。少なくとも密にならないようコントロールはできていました。

ただ、元々予約数が少ない時間帯とかキャンセルとかもあるでしょうし、少なくとも平日午前中は混んでいないようですから、けっこう直前まで予約できそうです。問い合わせしてみても良いのではないでしょうか?
 
日時指定が必要なんですね

最近は予約が必要なところが多くて
思い立って・・・というのが難しいですね・・

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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