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探偵小説三昧

天気がいいから今日は探偵小説でも読もうーーある中年編集者が日々探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすページ。

 

読書&ブログ復活します

 久々にブログを更新する。それにしても引っ越しでここまで読書生活がストップするとは思わなかった。いや、一、二週間は何もできないだろうとは予想していたが、ほぼ一ヶ月もほとんど本を読まず、本を買わず、ブログは完全に休業状態である。前回の引っ越し(といっても二十年以上も前だが)でもここまでひどくはなかったし、社会人になったとき、冠婚葬祭、体調不良やメンタルの疲弊など、これまでも若干中断することはあったが、今回は異常である。
 それもこれも結局は長年の積み重ねで、いろいろな物が増えたこと、そしてさまざまなしがらみが増えたことに他ならない。物が増えたのは自分の本もあるけれど、家族の持ち物も同様。そのために新居にかける手間ひまがとてつもなく増えてしまった。まあ、理想と現実の調整も大事なのだが、今回がおそらく終の住処になるだろうから、かなり好き勝手な注文をしてしまい、引っ越し後もなかなか片付かない。
 特にこれまでレンタル倉庫に積んでいた本を一挙に自宅に置けるようにしようと考えたのが運の尽きである。自宅の本はもちろん引っ越し業者にお願いしたが、レンタル倉庫の分は無謀にも自分ですべてやろうと決断し、これが今も尾を引いている(つまり運搬作業がいつまで経っても終わらない)。それだけに集中すれば一週間もあればなんとかなるのだが、当然そんな好き勝手なことばかりやっているわけにもいかない。
 あと、今回バカにならないと感じたのが、移転に絡む手続きの多さ。二十年前の引っ越しのときはせいぜい役所や電気ガス水道、電話、車、郵便局、銀行、保険程度だったと思うのだが、今ではネットのおかげでさまざまなものに住所登録をしており、しかも皆ネット手続きだから簡単かと思いきや、けっこう作りがぞんざいなアプリとかが多くてなかなかスムーズに進まない。結局、電話で質問するハメになるのだが、こういうのが繋がらないのは昔のまんま。やっと繋がっても、明らかに自分とこのバグだろうにそれはプロバイダーに聞いてくれとか言ってくる始末。

 そんなこんなで体力も精神も削られ続けた一ヶ月だったが、ようやく山は越えた感じで、といっても全体の消化率は70%といったところだが。それでもこうしてブログも近況報告ぐらいなら書く時間も出てきたので、読書もそろそろ本格的に復活させるつもりだ。
 というわけで明日はとりあえず話題になっている『シン・ウルトラマン』を観てきます。
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Comments
 
anta_dareyanenさん

コメントありがとうございます。
シン・ウルトラマンはテーマもはっきりしていますし、今風のアレンジや科学的考証もかなり頑張っているので、若い人でもけっこう楽しめるはずです。ただ、やはりディープなネタがあちらこちらに入っていて、旧ウルトラマンだけでなくシン・ゴジラも見ていると余計楽しめますし、とりわけウルトラマンに関しては、テレビでリアルタイムで見ていたぐらいでは足りなくて、当時の特撮事情や怪獣図鑑にも詳しくなければ気づかないほどのマニアックさです。といっても内容には直接影響はないので、知らなくても問題はないのですが、まあ私のような特撮怪獣オタクにはビンビンきますね(笑)。
あと、ブラックバーンはいいですね。それこそウルトラQとかが好きだった私としては、どこか通じるところもあってたまらないです。
 
引っ越しお疲れ様です。私も何度か引っ越しましたが、そのたびに目をつぶって蔵書を減らしてきました。たくさんあると大変ですよね。
世代的には初代ウルトラマンやウルトラセブンのTV放映にドンピシャでハマった一人なのですが、『シン・ウルトラマン』を見に行く気がしないのは、企画・脚本の庵野秀明作品を見たことないからかもしれません。
余談ですが、今になってジョン・ブラックバーンにトライしてみました。『刈りたての干草の香り』がめっぽう面白かったので『闇に葬れ』も注文したところです。創元推理文庫も復刊してくれたらいいのになあ(笑)
 
ポール・ブリッツさん

観てきました。なるほどなぁという感じで、シン・ゴジラほどの衝撃はなかったですが、あれのいいところを踏まえて、うまくまとめてますね。テレビのウルトラマンとは多少解釈も変えていますが、それもシン・ゴジラ同様、理にかなっているし、かつマニアのツボを押さえているので、それこそ『シン・ウルトラマン』として十分成立していると思いました。
しかし、それにしても最初の五分の贅沢なこと。
 
「シン・ウルトラマン」は万人向けのリアルヒーローものとしてほんとに面白いですね。

「シン・ゴジラ」の恐怖と絶望に比べると、ちょうど「チャンピオンまつり」みたいな感じかと(笑)。

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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