- Date: Mon 15 08 2022
- Category: 評論・エッセイ 饒舌な中年たち
- Community: テーマ "評論集" ジャンル "本・雑誌"
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森咲郭公鳥、森脇晃、kashiba@猟奇の鉄人『Murder, She Drew Vol.3 Connect with Fiends and the World around You on Fredric Brown』(饒舌な中年たち)
森咲郭公鳥、森脇晃、kashiba@猟奇の鉄人の三氏によるミステリ同人誌〈Murder, She Drew〉シリーズの三作目、『Murder, She Drew Vol.3 Connect with Fiends and the World around You on Fredric Brown』を読む。
世間は『Carr Graphic Vol.1 Dawn of Miracles』に注目している頃だろうし、なんで今頃これかと思われるだろうが、実は本書発売当時、完全に予約を入れ忘れて未入手だったのである。それが『Carr Graphic Vol.1 Dawn of Miracles』予約時にダメもとで聞いてみたところ、なんと在庫があるというではないか。ということで遅ればせながらようやく入手できたものである。めでたしめでたし。

さて、毎回、事件の舞台となる町や建物といった現場をイラストで描き起こし、さらにマニアが三人であーだこーだ感想を言いあう〈Murder, She Drew〉だが、その三冊目はフレドリック・ブラウンを取り上げている。しかも柱はエド&アム・ハンター・シリーズ。
ううむ、相変わらず扱うテーマがいいところを突いている。一回目はエドマンド・クリスピン、二回目は巨匠ディクスン・カーの歴史もの。海外ミステリファンなら一冊ぐらいは読んでいるあたりを取り上げつつ、でもなかなか全作読破しているマニアはいない辺りというか。しかも商業出版されている評論やガイドの類がほぼないところというのもいい。管理人もブラウンは一応十冊近くは読んでいるが、エド&アム・ハンター・シリーズは『アンブローズ蒐集家』しから読んでいないという体たらく。いや、一応全部持ってはいるんですが(苦笑)。
あと言うまでもないことだが、この〈Murder, She Drew〉シリーズは単純にレベルが高い。絵も文も含めて実力的にはプロに匹敵する方々、それでいてマニアならではの遊びやアホなギャグ(褒めてます)を織り交ぜる、かつ作品&作者の長所短所を織り混ぜ、出版社やプロの書評家ではちょっと言いにくいところまで抉ってくる。そのバランスが商業誌に真似できないところギリギリで成立してて実に楽しい。
また、三人というのは大きな武器で、一人がけなしても一人が褒めるという具合に、こういう部分もどこまで意図しているかは不明だが、一応配慮はされているように思う。
ということでフレドリック・ブラウンの長編ぐらいはやはり全部読んでおこうかな、いつになるか知らんけど。
世間は『Carr Graphic Vol.1 Dawn of Miracles』に注目している頃だろうし、なんで今頃これかと思われるだろうが、実は本書発売当時、完全に予約を入れ忘れて未入手だったのである。それが『Carr Graphic Vol.1 Dawn of Miracles』予約時にダメもとで聞いてみたところ、なんと在庫があるというではないか。ということで遅ればせながらようやく入手できたものである。めでたしめでたし。

さて、毎回、事件の舞台となる町や建物といった現場をイラストで描き起こし、さらにマニアが三人であーだこーだ感想を言いあう〈Murder, She Drew〉だが、その三冊目はフレドリック・ブラウンを取り上げている。しかも柱はエド&アム・ハンター・シリーズ。
ううむ、相変わらず扱うテーマがいいところを突いている。一回目はエドマンド・クリスピン、二回目は巨匠ディクスン・カーの歴史もの。海外ミステリファンなら一冊ぐらいは読んでいるあたりを取り上げつつ、でもなかなか全作読破しているマニアはいない辺りというか。しかも商業出版されている評論やガイドの類がほぼないところというのもいい。管理人もブラウンは一応十冊近くは読んでいるが、エド&アム・ハンター・シリーズは『アンブローズ蒐集家』しから読んでいないという体たらく。いや、一応全部持ってはいるんですが(苦笑)。
あと言うまでもないことだが、この〈Murder, She Drew〉シリーズは単純にレベルが高い。絵も文も含めて実力的にはプロに匹敵する方々、それでいてマニアならではの遊びやアホなギャグ(褒めてます)を織り交ぜる、かつ作品&作者の長所短所を織り混ぜ、出版社やプロの書評家ではちょっと言いにくいところまで抉ってくる。そのバランスが商業誌に真似できないところギリギリで成立してて実に楽しい。
また、三人というのは大きな武器で、一人がけなしても一人が褒めるという具合に、こういう部分もどこまで意図しているかは不明だが、一応配慮はされているように思う。
ということでフレドリック・ブラウンの長編ぐらいはやはり全部読んでおこうかな、いつになるか知らんけど。
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私がプレイしていた頃はホビージャパンで精力的に特集や連載をしていたせいか人気はあったようです。
ただ、実際問題としておっしゃるように場所をとりますし、駒もプラモデルでの自作ですから、1/72とはいえプレイに必要な駒を揃えるにはとにかく資金と時間が必要でしたね。
M4シャーマンとか山ほど作った記憶がありますが(笑)、それでも結局プレイできたのは、極々小さな局地戦ぐらいで、十回ぐらいしか遊べてないです。