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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


マイクル・コナリー『潔白の法則 リンカーン弁護士(上)』(講談社文庫)

 マイクル・コナリーの『潔白の法則 リンカーン弁護士』をとりあえず上巻まで。
 ボッシュと並ぶシリーズキャラクターのリンカーン弁護士・ミッキー・ハラーものである。コナリーの作品も最近は年二回ほどのペースで出るし、シリーズキャラクターが他のシリーズでも顔を出したりするから、あまり意識しなかったのだけれど、考えるとハラーの主演はけっこう久しぶりだ。

 潔白の法則(上)

 勝訴祝いのパーティー帰りだったハラーは、パトカーに停止を命じられる。どうやら車のナンバーが紛失していたらしい。誰かの悪戯だと思ったハラーだが、トランクから血のようなものが滴っているのを警官が発見し、中からは射殺された死体が。しかもその銃弾がガレージで発見されたことから、ハラーは殺人容疑で逮捕され……。

 久しぶりにリンカーン弁護士との再会ではあるが、早々にハラーが逮捕されるという怒涛の幕開け。ところがハラーは誰かに弁護を依頼するのではなく、自ら弁護する本人訴訟に臨むことになる。さらにはハラーの危機に、ハリー・ボッシュはもちろん、かつての妻たちも駆けつける。
 ここまで派手な設定をやられてはもう期待しかない。それに応えるかのように、今回はストーリーも実にストレートで、とにかく力で押す印象である。詳しくは下巻の記事で。

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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