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日影丈吉『ふらんす料理への招待』(徳間文庫)
青梅は吉野梅郷に梅見物。我が家での毎年の恒例行事になってきたが、今年は初めて梅祭りに遭遇。っていうかこんなに盛大にやっていたとは知らなんだ。天候にはまずまず恵まれたが、かなりの寒さで早々に帰宅。あ、梅はもちろん見事でした。
日影丈吉の『ふらんす料理への招待』を読む。
著者の日影丈吉が作家になる以前、フランス料理のシェフたちにフランス語を教えていた話は有名だが、その絡みで氏もフランス料理への造詣が深まっていったらしい。本書はその成果の一端を知ることができるエッセイ集だが、少しはミステリにちなんだ話も出てくるかと思いきや、これがまったく無し(笑)。ミステリ的興味で読もうと考える人がいるなら、その必要は一切無いと断言できる。
ただ、純粋にフランス料理についてのエッセイが読みたいという人なら、けっこう満足できるのではないか。書かれた時期が古いだけに情報的な部分での不安はあるが、文章が読みやすいうえに話も面白いので、少なくとも下手な類書よりは全然楽しめるだろう。探偵作家の余技を超えた、トリビア的一冊。
日影丈吉の『ふらんす料理への招待』を読む。
著者の日影丈吉が作家になる以前、フランス料理のシェフたちにフランス語を教えていた話は有名だが、その絡みで氏もフランス料理への造詣が深まっていったらしい。本書はその成果の一端を知ることができるエッセイ集だが、少しはミステリにちなんだ話も出てくるかと思いきや、これがまったく無し(笑)。ミステリ的興味で読もうと考える人がいるなら、その必要は一切無いと断言できる。
ただ、純粋にフランス料理についてのエッセイが読みたいという人なら、けっこう満足できるのではないか。書かれた時期が古いだけに情報的な部分での不安はあるが、文章が読みやすいうえに話も面白いので、少なくとも下手な類書よりは全然楽しめるだろう。探偵作家の余技を超えた、トリビア的一冊。
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