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スタンリイ・エリン『最後の一壜』(ハヤカワミステリ)
それほど大した仕事でもなかったのに、ちょっと無理をしただけで体調を崩す。昨日から急に寒くなったとはいえ、つくづく体力低下を実感。早めの帰宅で就寝も早め。
読了本はスタンリイ・エリンの『最後の一壜』。エリンの第三短編集にあたるが、日本版ではその後に発表された短編も収録しているお買い得本。
ところで短編というと、どうしても期待してしまうのがひねりの利いたオチ、あるいは奇妙な味といったところ。対してエリンの短編は、その二つの点を含みつつ、深い味わいで読ませる。本作でも熟成されたワインのごとく、コクのある短編が目白押し。かの傑作短編集『特別料理』ほどの衝撃はないにしろ、十分魅力的な出来といえるだろう。普通なら「最後の一壜」がベストなんだろうが、マイ・フェイバリットは思い切って「内輪」にしておきましょう。
The Crime of Ezechiele Coen「エゼキエレ・コーエンの犯罪」
The Great Persuader「拳銃よりも強い武器」
The Day the Thaw Came to 127「127番地の雪どけ」
Death of an Old-Fashioned Girl「古風な女の死」
The Twelfth Statue「12番目の彫像」
The Last Bottle in the World「最後の一壜」
Coin of the Realm「贋金づくり」
Kindly Dig Your Grave「画商の女」
The Payoff「清算」
The Other Side of the Wall「壁のむこう側」
The Corruption of Officer Avakadian「警官アヴァカディアンの不正」
A Corner of Paradise「天国の片隅で」
Generation Gap「世代の断絶」
The Family Circle「内輪」
Reasons Unknown「不可解な理由」
読了本はスタンリイ・エリンの『最後の一壜』。エリンの第三短編集にあたるが、日本版ではその後に発表された短編も収録しているお買い得本。
ところで短編というと、どうしても期待してしまうのがひねりの利いたオチ、あるいは奇妙な味といったところ。対してエリンの短編は、その二つの点を含みつつ、深い味わいで読ませる。本作でも熟成されたワインのごとく、コクのある短編が目白押し。かの傑作短編集『特別料理』ほどの衝撃はないにしろ、十分魅力的な出来といえるだろう。普通なら「最後の一壜」がベストなんだろうが、マイ・フェイバリットは思い切って「内輪」にしておきましょう。
The Crime of Ezechiele Coen「エゼキエレ・コーエンの犯罪」
The Great Persuader「拳銃よりも強い武器」
The Day the Thaw Came to 127「127番地の雪どけ」
Death of an Old-Fashioned Girl「古風な女の死」
The Twelfth Statue「12番目の彫像」
The Last Bottle in the World「最後の一壜」
Coin of the Realm「贋金づくり」
Kindly Dig Your Grave「画商の女」
The Payoff「清算」
The Other Side of the Wall「壁のむこう側」
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