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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


エドワード・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿IV』(創元推理文庫)

 エドワード・D・ホックの『サム・ホーソーンの事件簿IV』を読む。『ストップ・プレス』と平行して読んでいるので、どうもペースが落ちるが何とか今年一冊目の読了本である。

The Problem of the Black Roadster「黒いロードスターの謎」
The Problem of the Two Birthmarks「二つの母斑の謎」
The Problem of the Dying Patient「重体患者の謎」
The Problem of the Protected Farmhouse「要塞と化した農家の謎」
The Problem of the Haunted Tepee「呪われたティピーの謎」
The Problem of the Blue Bicycle「青い自転車の謎」
The Problem of the Country Church「田舎教会の謎」
The Problem of the Grange Hall「グレンジ・ホールの謎」
The Problem of the Vanishing Salesman「消えたセールスマンの謎」
The Problem of the Leather Man「革服の男の謎」
The Problem of the Phantom Parlor「幻の談話室の謎」
The Problem of the Poisoned Pool「毒入りプールの謎」
Frontier Street「フロンティア・ストリート」(ボーナス・トラック/ベン・スノウもの)

 不可能犯罪で攻めるサム・ホーソーン・シリーズは、安定した水準が何よりの武器だと思うのだが、日本で独自に編纂されているこの創元のシリーズは、常にサムもの以外の作品をボーナストラックとして収録することにより、さらに付加価値を高めている。だが、ボーナストラックは数ある作品から傑作を選んでいるせいか。いつも本編より面白く読めるのが困ったところだ(苦笑)。本作でもベン・スノウものの「フロンティア・ストリート」がなかなかいい味を出していて、謎解き西部劇を鮮やかにやってのけるホックの才能に驚く。ただ、サムとベンが競演する、本編中でもっとも注目すべき「呪われたティピーの謎」は、もしかすると本作のワーストかも知れない(笑)。
 本編からベストを選ぶと、やはり「革服の男の謎」がダントツか。光文社文庫の短編集でも採られているので新鮮味はないが、このネタは何度読んでも巧いなと感心させられる。

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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