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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


はじめに

 猫も杓子もブログの時代であるが、なぜブログを立ち上げたかその理由をはじめに書いておくのも悪くあるまい。何せ自分でなぜブログを書いているのかその理由もわからなくなるというのは、ブログの末期的症状というか結局は惰性によるところが大きいとは思うが、自分の性格からいって大いに考えられる事態ではある。
 で理由だが大きくは二つあり、ひとつは自分の備忘録代わり。自分の読んだ本の感想はもとより粗筋すら忘れることもしょっちゅうであり、実はブログに先立ち数年前から日記を書き始めたところ面倒は面倒であるが、やはり記録しておくことの重要さは他の何物にも代え難いものがあることを痛感した次第である。読書記録に限らず去年の正月にはこういうものを食っておったのかでは今年はこれを食すべしなどという、極めて私的な用にも役立つ。実際に役立った記憶はあまりないが。
 もう一つの理由は探偵小説及びミステリを愛好する者として、僭越ながら少しでも同好の士のお役に立ちたいということがある。昨今の出版事情は想像を絶するものがあり、月々に刊行される書籍は相当な数に上り、とてもではないが一個人の消化できるものではない。これが一昔前のように雑誌や新聞の書評だけで事足りるのであればまだしも、そもそも誌面で紹介されない書籍の方が遙かに多いわけであるから、限りあるスペースをより売れそうな本に充てるのは経済の原則からしても致し方あるまい。ただそれ以外にももちろん面白い本はあるわけで、さらに言えば面白くない本もそれ以上にあるわけなので、ここに探偵小説の船頭が一人ぐらい増えたところでバチはあたるまいと考えた次第である。私自身も他所様のホームページやブログなどに何度世話になったか数知れない。
 幸か不幸か馬齢だけはそこそこ重ねてしまっているので、若い人よりは多少本も余計にもっているし知識もある。そんな本のいくつかを一人で読んでいるだけでは、これまで楽しませてもらった探偵小説やミステリに対して申し訳が立たぬ。それなら少しでも情報を還元し、ついでに所持本の自慢も少しぐらいならしても、これは自分的にはまったく問題なかろうというのが、このブログの趣旨である。
 ときには更新が滞る場合もあるやもしれぬがそんなときはああ管理人も仕事で忙しいのだなと生暖かい目で見守ってくだされば幸いである。
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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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