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ピーター・ディキンスン『聖書伝説物語』(原書房)
仕事で大書店をいくつか視察。夕方から出たのにやっぱ暑い。
あのピーター・ディキンスンが聖書を小説にしたというので読んでみた。原書房から出た『聖書伝説物語』である。
やはり巧いわ、ディキンスンは。邦訳された一連の奇妙なミステリを読んでいると、この人の脳内回路はどうなっているのだろうかと不思議でならないのだが、本書やアーサー王伝説をモチーフにした『アーサー王物語伝説 魔術師マーリンの夢』を読むと、実にまっとうな感覚と物語る能力を身につけていることがひしひしとわかる。
管理人は聖書について有名なエピソード程度の知識しかない人間である。その昔何度かトライしたことはあるのだが、だいたいいつも途中で飽きてしまうのである。そんな人間が気軽に聖書に接する手段として、本書は格好の一冊といえるだろう。とにかく面白く読めるのが一番。まあ、ディキンスンも面白そうなエピソードしか載せてないせいもあるが、まったく独自の語り部を設定して、どうすれば各エピソードが映えるのか考え抜かれている。あらためて小説家ピーター・ディキンスンの底力を見たような気がする。ちと大げさ?
あのピーター・ディキンスンが聖書を小説にしたというので読んでみた。原書房から出た『聖書伝説物語』である。
やはり巧いわ、ディキンスンは。邦訳された一連の奇妙なミステリを読んでいると、この人の脳内回路はどうなっているのだろうかと不思議でならないのだが、本書やアーサー王伝説をモチーフにした『アーサー王物語伝説 魔術師マーリンの夢』を読むと、実にまっとうな感覚と物語る能力を身につけていることがひしひしとわかる。
管理人は聖書について有名なエピソード程度の知識しかない人間である。その昔何度かトライしたことはあるのだが、だいたいいつも途中で飽きてしまうのである。そんな人間が気軽に聖書に接する手段として、本書は格好の一冊といえるだろう。とにかく面白く読めるのが一番。まあ、ディキンスンも面白そうなエピソードしか載せてないせいもあるが、まったく独自の語り部を設定して、どうすれば各エピソードが映えるのか考え抜かれている。あらためて小説家ピーター・ディキンスンの底力を見たような気がする。ちと大げさ?
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