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小泉喜美子『ミステリーは私の香水』(文春文庫)
『ROM』127号が届く。今回は珍しく「怪奇幻想特集号」ということだがこちらはもともと本格原理主義でもないので、これはこれで十分楽しめる。しかし小林晋氏というのはつくづく守備範囲が広いお方である。
読了本は小泉喜美子の『ミステリーは私の香水』。
ミステリーについて書かれたエッセイ集だが、基本的な内容は、海外ミステリーやハードボイルドについての礼賛と、身辺雑記がメイン。海外ミステリーに関する話や、他の作家さんとの交友など、面白いネタは盛り沢山。とりわけ作品論や作家論は、小泉喜美子ならではの表現で、わかりやすいうえに面白い。
だが、いかんせん同じネタを使いすぎなのが玉に瑕。『ミステリー歳時記』も似たような内容が多かった記憶があるし、後で単行本というまとまった形になることを想定していない節もある。確信犯? まあ多少だったらいいのだけれど、やはりちょっと多すぎる気はする。何ともアマチュアっぽいというか、損をしている部分だ。
読了本は小泉喜美子の『ミステリーは私の香水』。
ミステリーについて書かれたエッセイ集だが、基本的な内容は、海外ミステリーやハードボイルドについての礼賛と、身辺雑記がメイン。海外ミステリーに関する話や、他の作家さんとの交友など、面白いネタは盛り沢山。とりわけ作品論や作家論は、小泉喜美子ならではの表現で、わかりやすいうえに面白い。
だが、いかんせん同じネタを使いすぎなのが玉に瑕。『ミステリー歳時記』も似たような内容が多かった記憶があるし、後で単行本というまとまった形になることを想定していない節もある。確信犯? まあ多少だったらいいのだけれど、やはりちょっと多すぎる気はする。何ともアマチュアっぽいというか、損をしている部分だ。
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