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石沢英太郎、他『古代史ミステリー傑作選』(河出文庫)
『古代史ミステリー傑作選』読了。収録作は以下のとおり。
石沢英太郎「貨泉」
古川薫「古墳殺人事件」
新羽精之「幻の馬は遙かなる邪馬台に」
滝村康介「剣の塔」
森真沙子「蘭陵王の闇」
中津文彦「隠岐の島死情」
興味があったのは新羽精之の「幻の馬は遙かなる邪馬台に」。これを読みたくて買ったようなものだが、古代史という普段はほとんど興味のない分野だけに新鮮なことが多く、意外に楽しめた。
特に印象に残ったのは前述の「幻の馬は遙かなる邪馬台に」と滝村康介の「剣の塔」。古代そのものを舞台にした歴史ミステリーで、警察も科学もない時代でどのように事件を推理し、裁くのかが興味を引く作品。
また、森真沙子の「蘭陵王の闇」は、古代の楽器に惹かれた女主人公の複雑な細やかな心情が艶めかしく語られていて味わい深い。
石沢英太郎「貨泉」
古川薫「古墳殺人事件」
新羽精之「幻の馬は遙かなる邪馬台に」
滝村康介「剣の塔」
森真沙子「蘭陵王の闇」
中津文彦「隠岐の島死情」
興味があったのは新羽精之の「幻の馬は遙かなる邪馬台に」。これを読みたくて買ったようなものだが、古代史という普段はほとんど興味のない分野だけに新鮮なことが多く、意外に楽しめた。
特に印象に残ったのは前述の「幻の馬は遙かなる邪馬台に」と滝村康介の「剣の塔」。古代そのものを舞台にした歴史ミステリーで、警察も科学もない時代でどのように事件を推理し、裁くのかが興味を引く作品。
また、森真沙子の「蘭陵王の闇」は、古代の楽器に惹かれた女主人公の複雑な細やかな心情が艶めかしく語られていて味わい深い。
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