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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


鮎川哲也『白馬館九号室』(出版芸術社)

 鮎川哲也の『白馬館九号室』を読む。出版芸術社から出ている「鮎川哲也コレクション挑戦篇」の第二巻である。収録作は以下のとおり。

「白馬館九号室」
「ふり向かぬ冴子」
「花と星」
「貨客船殺人事件」
「尾行」
「茜荘事件」
「悪魔の灰」
「おかめ・ひょっとこ・般若の面」

 全体としては第一巻の『山荘の死』に比べると分は悪いが、テレビの推理番組『私だけが知っている』の脚本を小説化したものがいくつか収められているのが目玉で、趣向としてはなかなか楽しい。なかでも「おかめ・ひょっとこ・般若の面」はお見事。そのほかではアンソロジーなどでも採られることがある「悪魔の灰」がやはりうまい。
 なお、本書は謎解きゲーム形式に特化した作品集のため、読み物としてのコクは極めて薄い。あくまで著者の一発芸を楽しむためのものなので、初めて鮎川哲也を読もうという人にはおすすめできないので念のため。

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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