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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


小泉喜美子『太陽ぎらい』(出版芸術社)

 近況報告。
 土曜は仕事で午前様。三時間ほど睡眠をとり、早朝から千葉のマザー牧場へドライブ。走行距離約240km。
 日曜は車を電信柱にこする。フェンダーも心も共にへこむ(泣)。
 月曜は会社の部下を連れて飲み会。午前様まで痛飲した後、会社に戻って仕事。朝帰り。

 さて、火曜日の本日は小泉喜美子の『太陽ぎらい』を読了。まずは収録作から。


「子供の情景」
「観光客たち」
「遠い星から来たスパイ」
「殺さずにはいられない」
「髪――(かみ)――」
「抹殺ゲーム」
「奇 形」
「太陽ぎらい」
「ヒーロー・暁に死す」
「秋のベッド」
「本格的にミステリー」
「雛人形草子」

 洗練された美しいミステリを書くことを信条とした小泉喜美子。本格にも社会派にもなびかず、都会派のサスペンスを追い求めた小泉喜美子。そんな彼女の幻想的な作品ばかりを収めた本書は、当然のようにある種の気品に満ちあふれている。小泉喜美子の書く作品は推敲に推敲を重ね、最後のオチに至るまでが計算され尽くした硬質なイメージだ。実際にそのように書いていたのかどうかは知らないけれど、それぐらい最大の効果を狙って書かれている印象を受ける。
 残念ながらそれは良い結果ばかりを生むわけではなく、時として型にはまりすぎ、オチやパターンを読まれやすいという欠点をも招いてしまう(本書でもそういう作品がちらほら)。しかし、それが決まったときの鮮やかさは、翻訳調の独特の文体ともマッチし、好きな人には堪えられない世界を紡ぎ出すのである。
 最近続々と刊行される、海外の短編の名手たち。彼らに比べるとさすがに分が悪いけれども、たまには国産のスタイリッシュな短編も悪くない。

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プロフィール

sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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