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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


ロバート・ブロック『夢魔』(青弓社)

 なんだか打ち合わせだらけの一日。横浜、赤坂、神保町と駆けめぐる。少し楽になったかと思ったら、またぞろ仕事が増えてきて、危険な兆候。

 読了本はロバート・ブロックの『夢魔』。ゴシックホラーの大御所にして短編の名手ブロックの短編集で、中田耕治による日本オリジナル版。一般の人には映画『サイコ』の原作者と言った方が話は早いだろう。
 当然だが、つまんないわけがないのである。行間から滲み出る怖さというか、その語りに惹きつけられて読み飛ばしを許さない。まさに怖いもの見たさ。
 スティーヴン・キングなどの現代作家もスピーディーでよいのだが、こういうゴシックホラーもよい。特にブロックはプロット云々ではなく、文章が際だっているので本当に味わって読める数少ない作家の一人だ。
 以下、収録作。

Waxworks「蝋人形館」
The Dark Demon「夢魔」
Cheaters「真実の眼鏡」
The Feast in the Abbey「修道院の宴」
Mother of Serpents「蛇母神」
One Way to Mars「火星への片道切符」
Terror in the Night「恐怖が追ってくる」

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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